いくら持っていくか、手数料、Wise・Revolut・ソニー銀行、そして現地のATM
ハワイでいちばん多いお金の質問は、だいたいこれです。
- 現金だけで大丈夫か
- クレジットカードだけで大丈夫か
- 現金はいくら持っていけばよいか
- クレカの手数料が高いと聞いたが
- Wise、Revolut、ソニー銀行は使ったほうがよいか
結論から書きます。支払いの主役はカード、現金は少額、足りなくなったら現地の銀行ATM。 空港やホテルで円をドルに替えるのは、最後の手段です。
現金だけ、カードだけでは足りない
現金だけでは不便です。レストランもホテルもアラモアナも、カードが普通です。高額を現金で持ち歩く必要はありません。
カードだけでも、少し困ります。ベルに荷物を預けたとき、ハウスキーピング、一部のフードトラックやマーケットは、少額の現金のほうが楽です。レストランのチップはカードの伝票や端末で足せますが、人に直接渡す場面はまだ残っています。
だから両方要ります。割合は、カードが主、現金は予備です。
現金はいくら持っていくか
目安は、一人100〜200ドルです。滞在が長い、隣島に行く、市場やバスをよく使う、なら多めにします。最初から500ドル、800ドルを日本で両替して持っていく必要はありません。
内訳は、1ドル札と5ドル札を多めにします。20ドルは少し。100ドル札はチップに使えず、小さな店で嫌がられることがあります。
現金が必要になるのは、だいたい次です。
- ベル、ハウスキーピング、バレーパーキングのチップ
- カードが使えない小さな店
- 機械が止まったときの予備
部屋代や食事の本体はカードで足ります。現金は「少額を渡すため」と思っておくと、持ちすぎません。
チップは、現金が要る理由の本丸
レストランは、伝票のTip欄に書くか、端末で割合を選ぶのが普通です。相場は食事代の18〜20%前後。あらかじめ Service charge が入っている店は、二重に載せないよう伝票を見ます。
現金が要るのは、人に直接渡すときです。荷物1個に1〜2ドル、ベッドメイキングは1泊2〜3ドル、という水準です。ここを想定して、少額紙幣を分けて持っていきます。
「円で払いますか」は、店で出る。銀行ATMでは、まず出ない
海外でいちばん腹が立つ仕組みが、DCCです。店の端末や店員が「円で払いますか、ドルで払いますか」と聞いてきます。日本語で聞かれると、何となく「じゃあ、円で」と言いたくなります。その場で日本円の金額が見えて、分かりやすい。
それはいけません。円を選ぶと、店側のレートで換算されます。カード会社のレートより数パーセント高いことがほとんどです。海外事務手数料の上に、もう一段乗せられるようなものです。あんなぼったくりが、親切な顔をして許されているのが腹立たしい。聞かれたら、迷わずドルです。USD、ドル、現地通貨。「ドルで」と言えば足ります。
ハワイのATMで、同じ選択を出されたことはありません。自分が使うのは大手3行、バンク・オブ・ハワイ(BOH)、ファースト・ハワイアン・バンク(FHB)、セントラル・パシフィック・バンク(CPB)です。ワイキキでもアラモアナでも、この3つのどれかは近くにあります。この3行のATMにDCCが出たことは一度もありません。
ATMで怖がるより、店の会計で「円で」と言わないことのほうが大事です。
余談ですが、去年バンコクのFujiスーパーでも「円で払いますか、バーツで払いますか」と聞かれました。駐在員御用達のスーパーです。観光客と分かったのでしょう。もちろんバーツで払いました。DCCはハワイだけの話ではありません。海外で自国通貨を勧められたら、現地通貨です。
クレジットカードの手数料は、確かに高い
海外でカードを使うと、海外事務手数料が乗ります。カードによってだいたい1.6%から3.85%です。同じ10万円の買い物でも、カードで2,000円以上差が出ることがあります。最近は料率を上げた会社もあるので、出発前に自分のカードの数字だけ見ておいてください。
それでも、ハワイではカードを使うほうが楽です。ポイントも付きます。手数料を嫌って全部現金にすると、持ち歩きと釣り銭と安全の負担のほうが大きい。
手数料を抑えたい人は、料率の低いカードを1枚旅行用にするとよいです。ハワイはJCBが使える店が多いので、JCBを持っている人はそれを主戦にして差し支えありません。隣島の小さな店や、一部の店はVisaかMastercardも1枚あると安心です。
日本のPayPayやSuicaは使えません。Apple PayやGoogle Payは、カードを入れておけばタッチできる店が増えています。
Wise、Revolut、ソニー銀行は、役割が違う
この3つは「カードの代わり」ではなく、円をドルに替える場所と現地で払う手段です。
ソニー銀行は、円をドルにしてソニーバンクウォレットで払う、あるいは引き出す使い方です。外貨を日本で持ってから行く人向きです。口座の開設と外貨の購入が先に要ります。
WiseとRevolutは、アプリでドルを持って、カードやタッチで払う、ATMでも下ろす、という使い方です。海外事務手数料がカードより小さくなりやすい。ATMの無料枠はサービスごとに上限があります。枠を超えると手数料が乗ります。現地のATMが別途取る使用料は、別問題です。
数日のハワイなら、無理に3つ全部開く必要はありません。すでにソニー銀行のドルがある人はそれを使う。これから用意する人はWiseかRevolutのどちらでもよい。どれも持っていない人は、手元のクレジットカードと、後述の海外キャッシングでも回せます。
現金は、クレカの海外キャッシングが案外よい
日本で高いレートの現金を大量に作るより、現地の銀行ATMで必要な分だけ下ろすほうが、自分は楽です。クレジットカードの海外キャッシングです。
自分が使うのはJCBカードです。ハワイではバンク・オブ・ハワイのATMです。タイではバンコク銀行のATMです。この2つは、過去にATM使用料が無料だったからです。
一般的なハワイのATMは、機械側の使用料として数ドルかかることがあります。バンコクに至っては、200バーツ前後がざらです。JCBの公式サイトには海外提携金融機関の一覧があり、ハワイならBOH、FHB、CPB、American Savings Bank、ATM Pacific、タイなら Bangkok Bank などが載っています。
https://www.jcb.jp/variety/kaigai/spot/
ただし、提携銀行ならすべて使用料無料になるかは分かりません。公式も「カードやATMによっては手数料がかかることがある」としか書いていません。無料かどうかは、請求が確定するまで分かりません。だから自分は、過去に無料だった銀行だけ使っています。ハワイはバンク・オブ・ハワイ、タイはバンコク銀行です。画面に手数料が出たら、そこでやめればよいです。
キャッシングは借り入れです。引き出した日から金利が付きます。帰国したら、その日か翌営業日にアプリで繰り上げ返済するのがベターです。これを怠ると、年18%前後の利息が日数分乗って、両替より高くなります。早めに返せば、現金の調達としては案外よい方法です。
少額を何度も下ろすより、必要な分をまとめて一度出します。暗証番号は日本を出る前に確認します。枠が付いていないカードでは下ろせません。出発前に、枠の有無と限度額だけ見ておいてください。
出発前にだけ、確認すること
- カードは2枚に分ける。1枚は部屋の金庫
- 海外事務手数料の料率を見ておく
- キャッシング枠と暗証番号を確認する
- 利用限度額が低すぎないか見る
- 少額のドル(1ドル・5ドル)を用意する
- 「円で払いますか」と聞かれたらドル、と同行者にも言う
- キャッシングしたら、帰国後すぐ繰り上げ返済する
値札には税金が乗っていないことがあります。チップの前に、支払額は値札より多い、と覚えておくと予算が狂いにくいです。
結論
現金だけでは足りません。カードだけでも、少額の場面で困ります。
現金は一人100〜200ドル程度。足りなくなったら、近くの銀行ATMです。自分はJCBで、ハワイならバンク・オブ・ハワイを使います。過去にATM使用料が無料だったからで、提携行すべてが無料だとは思っていません。確定するまで分かりません。金利は、帰国したら繰り上げ返済します。
店で「円で払いますか」と聞かれたら、ドルです。分かりやすさに乗ってはいけません。
